樋屋奇応丸の歌、作曲者判明の経緯

CMソング

みなさんこんにちは、M.T1970です。

今回のブログはコマーシャルソングについてのお話です。

みなさんは「ひやひやひやの樋屋奇応丸♪」というCMソングでお馴染み”樋屋奇応丸“というお薬はご存知でしょうか?

実は自分が広告史に興味を持ち始めたきっかけの1つは、その「樋屋奇応丸」のCMソングなんです。

普段からCMソングの研究をしている私ですが一度耳にするとその歌は誰が歌っていて誰が作ったか気になってしまいついつい調べてしまう癖があります。。

なんと今回、そんな自分のルーティンで人様のお役に立つことができました。

西日本で有名CMソング  「ひや、ひや、ひやの、ひや・きおーがん」の作曲者が判明! [越部信義先生]
樋屋製薬株式会社は、「赤ちゃん夜泣きで困ったな♪…ひや、ひや、ひやの、ひやきおーがん」という耳に残るメロディの自社CMソング「樋屋奇応丸(ひやきおーがん)」の作曲者が判明したことをお知らせいたします。...

なんと、樋屋製薬様にも記録がなかった楽曲制作者の情報を特定できたのです!!

さてさてどのような経緯でこのような結果になったのかを本日は話していこうかと思います。

時は遡ること何年前だろう。。幼少期に母親が樋屋奇応丸の歌をよく口ずさんでおり、すごく印象に残っていました。

オリジナルの音源を聴いてみたいという気持ちで小学生になった頃、インターネットを使い調べてみると樋屋奇応丸のCM動画が出てきて、「これが母が歌っていたCMソングか」と感動しました。関連動画として他にも自分が産まれる遥か昔のCM映像や音声が出てきて非常に面白くそこから段々と他の古いCM映像やコマーシャルソングの動画を見始めました。

やがて「この曲はいつ誰が作ったか・誰が歌っていたのか」までを追い求めたくなり研究し始めるようになってしまいました。

それから何年もの時が経ち、ふと思い出したのが例の樋屋奇応丸の歌。自分が古い広告を好きになったきっかけでもある「樋屋奇応丸のCMソング」の詳細が非常に気になっていました。

すぐさま樋屋製薬様のホームページを拝見したところ歴代の様々なCM映像やCMソングが載っておりとても興味深かったことを鮮明に覚えています。

ですが、そこには楽曲製作者の情報は何もありませんでした。

気になり夜も眠れなかった私は他のサイトやTwitter(現・X)に情報がないか探っていたが全く見つからず…

その上、他ユーザーの「誰が作曲したのだろう?」「誰が歌っているのだろう?」という投稿もあり調べずには終われないという思いで調査に取り掛かりました。

唯一の手掛かりとして樋屋製薬様のホームページに、あるヒントとなるキーワードが書かれていました。それは「ABC賞を受賞」という記述。すぐさまABCとは大阪の朝日放送だろうと推測し、これは朝日放送が主催したコンクールの作品ではないかと思い資料を探してみました。

すると、朝日放送が1960年9月に発行した広告に関する広報雑誌「Voice of voices」というものを発見。第1回ABCミュージカル・スポット・コンクール1入賞作品が掲載されていました。記事を読んでみると樋屋奇応丸の歌はなんと優勝である「準ABC賞」の受賞作品と記載されており、歌詞、楽譜と共に作詞、作曲者の名前が掲載されていたのです!

その作曲者は何とあの大御所である

越部信義“大先生でした!

越部先生といえば自分の中では、「おもちゃのチャチャチャ」、「はたらくくるま」やアニメ「サザエさん」のBGM、「おかあさんといっしょ」の歌など膨大な作品にお世話になっていました。そんな越部先生が作曲していたことを知った私はビックリ!これはすぐさま発信しなければと思いTwitter(現・X)でツイートしました。

越部さんが作曲家デビューしたのは1956年、朝日放送主催の第1回「クレハ・ホームソング・コンクール」2の優勝作品「鳩笛ならそか」(作詞:吉岡治、歌唱:和田京子)であり

元々高校の教師だった越部氏はその後すぐ三木鶏郎門下の音楽工房にスカウトされ、テレビ番組の音楽やCMソングを制作していきます。

デビューから僅か3年後に制作された樋屋奇応丸の歌は越部信義氏の最初期のCMソングであり現在では本当に貴重な作品なんです。

ある時、私の発掘ツイートを樋屋奇応丸の販売元である樋屋製薬様が発見し、ご連絡が来ました。

何とCMソングの詳細な情報が樋屋製薬様の本社にも記録が残っていなかったようでどのような経緯で発掘まで至ったかを取材していただきました。

そして先日、樋屋製薬様から素敵な感謝状と粗品をいただきました!

↑粗品でいただいたのは樋屋奇応丸グッズ!勿体なくて開けられない(笑)

やはり昔の情報や資料はいつのまにかどこかに紛れ込んでしまったり必ずしも1つ1つが正確に記録されているとは限りません。

そんな時、母との何気ない思い出や自分の趣味が誰かの役に立てたと思うととても嬉しい気持ちでいっぱいです。

今後も広告史やコマーシャルソングの研究を頑張ろうと思えたとっても嬉しい出来事でした!

☆是非是非、樋屋製薬様のこちらの記事も一緒にお読みください!

西日本で有名CMソング  「ひや、ひや、ひやの、ひや・きおーがん」の作曲者が判明! [越部信義先生]
樋屋製薬株式会社は、「赤ちゃん夜泣きで困ったな♪…ひや、ひや、ひやの、ひやきおーがん」という耳に残るメロディの自社CMソング「樋屋奇応丸(ひやきおーがん)」の作曲者が判明したことをお知らせいたします。...

☆CMソング音源や映像はこちら!

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☆樋屋製薬 樋屋奇応丸CMソング

「樋屋奇応丸」

制作年:1959年(昭和34年)

作詞:公募

作曲:越部信義

歌唱:和田弘とマヒナスターズ

制作:朝日放送

  1. ABCミュージカル・スポット・コンクール
    元々「ABCシンギングCMコンクール」として1955年ごろに始まったこの大会は、日本全国の企業にCMソング制作を募集し、歌手は当時の人気歌手を起用し制作者を若手新人作家に依頼して安くCMソングを制作。最終的に審査員がどの曲が一番優れているか審査をして優勝作品を決めるという企画だ。
    1959年11月に改名し、新しく「ABCミュージカル・スポット・コンクール」として第1回が開催された。樋屋奇応丸の歌はなんとその記念すべき1回目の優勝作品だったのである。(この時の準ABC賞は2作品あり、もう一つはマルマスみそのCM。こちらも越部氏の作曲作品だ。) ↩︎
  2. クレハ・ホームソング・コンクールhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ABC%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%B0 ↩︎

コメント

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